東京アンタッチャブル 売春地下組織
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業界赤新聞・城西タイムス社長の川本は裏では乾分の山口、小野と組んで、顔のいい喫茶店のウエイトレスを引き抜きキャバレーに移籍させ、その契約金をピンハネしては生計を立てていた。喫茶店QPのウエイトレス金子三枝もその一人で、道楽者の父の負債を背負う三枝は、川本の紹介でキャバレー“ギンガム”のダンサーとなった。ある夜、獣のように三枝を襲った川本は、突然の喀血に倒れた。心も体も何か風の吹き抜ける様な空しさを漂わせる川本の後姿に、三枝は激しく心を動かされる。やがてギンガムのダンサー・サリーの身辺にコール・ガール組織のある事を嗅ぎ付けた川本は、経営者の森山を強迫し美人局を計画した。森山は美人局に一役買うことを条件に、サリーのひも・三浦源太の殺害を川本に依頼した。以前からコール・ガール組織に目をつけていた城西警察署の佐々木、原田両刑事は、その線上に浮かび上がっていた源太の殺害現場にあった血啖を重視し、川本の身辺を洗った。一方、借財の残を整理する為にコール・ガールになった三枝の初のお客は意外にも川本で、その日以来美人局で得た金のすべてを三枝につぎ込むようになる。そして、煙草の吸穀に付いた唾液と殺しの現場の血啖の血液型が一致したことから、川本は追い込まれていく…。